アコギ(アコースティックギター)を始めたら、実際に曲の練習や演奏をするにあたり、また、保管・維持していくためのも必要なものがあります。
今回は、アコギ初心者に向けて、アコギを始めたら揃えておきたいギター用品の解説を、アコギ歴四十年のタカタカの経験レビュー(感想)も交えてご紹介します。
この記事を読めば、ギター用品についてアコギ初心者の方の参考になると思います。
アコギ始めたら何が必要?初心者必見のギターを始めたら揃えるもの徹底紹介
この記事では、以下の項目に分けて、アコギを始めたら揃えておきたいギター用品について解説しています。
- アコギ演奏に絶対必要なもの
- 絶対必要とまではいかなくてもなくてはならないもの
- あれば便利なもの
の順番でご紹介します。
この記事は弾き語りをするなど、一般的なアコースティックギター(フォークギター)の事を前提に解説しています。
アコギ演奏に絶対必要なもの
まずは、アコギを練習・演奏する上で絶対に必要なものです。
これが無ければ、ギターを弾くことが出来ないも同然なので、まずはこれを揃えましょう。
- チューナー
- ピック
- カポ
ギターチューナー
ギターの弦を決まった音に合わせる(チューニングする)ためのアイテムです。
アコギを弾く前に必ずやることは弦のチューニングです。
1弦から6弦まで決まった音に合わせることが必要で、チューナーを使えば各弦とも簡単に音を合わせることが可能です。
最も必要なアイテムです。
種類は色んなタイプがありますが、お好みでチョイスしてください。
クリップ式チューナー
最近では最もポピュラーなタイプです。
ギターヘッドに挟んで使い、好きな時に手軽にチューニングができます。
メーカー、見易さ、精度の高さにより数百円から5,000円前後と価格の幅がありますが、1,000円くらいのものでも十分使えます。
注意事項としては、ヘッドに挟む部分が一般的にゴム製なのでラッカー塗装のギターには注意が必要です。(ずっとつけっぱなしにしているとゴムの部分の塗装が溶ける)
マグネット式等のチューナー
ギターに取り付けての使用は同じですが、取り付け方法が異なるチューナーもあります。
- サウンドホール内に取り付けるもの
- ギターのペグのねじを利用して取り付けるもの
- マグネットでギターのペグ等の金属部分にくっつけるもの
基本どれが一番というのはないので、お好みチョイスでOKです。
タカタカレビュー(感想)
今まで色んなチューナを使ってきましたが、現在マグネット式を使っています。
精度はとりあえず普通には使え、主な理由はやはりヘッドの塗装がラッカーなので溶けてしまうのが一番の理由です。
ペグねじ部取り付けタイプも考えましたが、本来のねじを外し、付属のねじを使用との事でもともとのねじの穴サイズが変わってしまうのも嫌でした。
マグネットはギター本体を痛める心配はなく、意外に磁力も強く、手軽で表からも見えないのが気に入りました。
ライヴなどはもっとちゃんとしたものが良いと思いますが自宅練習なら全然OKです。
ピック
コードストローク、アルペジオ、スリーフィンガーピッキング、すべての演奏方法にピックを使います。
ピックには形状、硬さ(厚さ)で自分の好みのあったものを選びます。
主なピックの種類をご紹介します。
色々試して、最終的には自分に合ったものを見つけるということになります。
フラットピック
最もポピュラーなピックで
- トライアングル型(正三角形に近く角の3か所が全部使える、コードストロークに向いている)
- ティアドロップ型(涙型で先端1か所使うのが普通)ソロメロディ弾きに向いている
があります。
硬さもそれぞれ、
- シン(ソフト) 音が小さめで音質も柔らかい
- ミディアム(普通) 音量音質ともに標準基準
- ハード(硬い) 音が大きく音質も硬くなる
があります。
その他材質や加工で付加価値が付いたピックもたくさんあります。
サムピック
サムピックは親指にはめて使います。
フィンガーピッキング、アルペジオ奏法に使えるピックです。
指弾きだけの方も多いですが、サムピックを使えるようになると便利なのでお勧めです。
タカタカレビュー(感想)
タカタカの使うピックは主にフェンダー製のセルロイドのいわゆる最も普通のピックです。
理由の一番はごく普通のピックで、普通の演奏ができることを基準にしているということです。その他にどこでもいつでも入手可能なので気楽です。
ただし、形や硬さはその時の気分で変わるので、トライアングル型はミディアム、ティアドロップ型はミディアムとハードを手元に置いてます。
サムピックはスリーフィンガーピッキングの時にたまに使います。
ほとんどは普通のピックを使いますが、指弾き、サムピック弾き、とどれでも演奏できるようにしています。
カポ(カポタスト)
カポはカポタストと言います。
カポを使うことで、どんなキー(調)の曲でも弾きやすくするための魔法のアイテムです。
アコギ固有(エレキでも使う場合ももちろんあり)の演奏方法で、弾き語りにはとっても便利で、表現の幅が一気に広がります。
例えばコードのCは皆さん最初の方に覚えると思います。
では、曲のキーがC♯だったら…
C♯というコードはハイコードで、初心者には特に押さえずらいですが、1フレットにカポを付ければ、そのままCのコードで演奏できるようになります。
また、弾き語りなどで原曲のキーが高い場合など、自分の歌いやすいキーに変えることもできます。(カラオケのキーチェンジャーと同じ)
なので、必ず必要なアイテムです。
カポの種類はギターへの装着方法の違いとなります。
クリップ式カポ
クリップ式のカポは、装着にばねの力を用いてギターのネックを挟み込むタイプのものです。
装着に時間がかからないという手軽、便利さがありますが、一方ギターのサイズや弦の太さ、硬さによってはしっかり挟み込むことが出来ず、音がビビったりちゃんと出ない場合もあります。
ノーブランドから有名ブランドまで価格帯も広い(500~4,000円前後)ですが、ちゃんと音が出るものを選ぶのが大事です。
ねじ込み式カポ
ねじ込み式のカポは、ネックを挟み込んでねじで締めこんでいく、という装着方法です。
締め込みの強さ自分で決められるので、がっちり装着できることによって、音をしっかり出すことが出来ます。
基本、どんなギターにも装着可能です。
一方、取り付け取り外し、ポジション移動にはその都度、緩める、締めるという作業が必要となります。
こちらも価格帯は、~5,000円前後くらいで売られています。
ギターカポおすすめ!どれが使いやすい?【アコギ】初心者にも!本音でお気に入りのカポ選び
タカタカレビュー(感想)
タカタカのカポ選びは、一番はしっかり音が出ること。ここは譲れません。
続いてカポの取り外しや移動がなるべく素早く出来ることで選んでます。
カポも色々試してきましたが、現在使用しているカポはカイザーで、ドレッドノートのような大きなギターでもちゃんと使え、上記どちらの条件も克服できてお勧めです。
絶対必要とまではいかなくても、なくてはならないもの
ギターの演奏練習には絶対に必要ではないものの、やっぱりあった方が良いものです。
- ギタークロス
- ギタースタンド
- ギターストラップ
- ギターケース
- ストリングワインダー
ギタークロス
ギターを拭き上げるための、塗装を痛めたり傷がつかない作りになっている楽器専用クロス。
ラッカー塗装のギターにも対応可能なものが多く安心です。
価格帯はギターメーカーのもので1,000円位が一般的、1枚は必需です。
タカタカレビュー(感想)
タカタカが思うのはギタークロスは1枚は必需です。
しかし用途としては、ギター本体を拭くという用途はもちろんありますが、1番は練習・演奏が終わった後には必ず弦とネックの裏を拭くためにです。
これにより弦の寿命がかなり違ってきたり、次にギターを弾くときに気持ちよく練習・演奏が始められます。
タオル等でもダメではないのですが、結構弦に糸が絡まったりします。
ギタースタンド
ズバリ、普段ギターを置くためのアイテム。
ギタースタンドは普段のギター保管という意味ではかなり重要で、あるとないとは大違いです。
ギターケースにいちいちしまうのも結構面倒だし、だからと言って床や壁に直置きでは倒れたりぶつけたりとせっかくのギターが傷ついたり最悪壊れてしまったりします。
- 最近人気の吊り下げタイプ
- 定番の置くタイプ
- 持ち運べるコンパクトタイプ
等、色んなタイプがあります。
置く場所、広さでお好みでチョイスでOKです。
ラッカー塗装のギターは、ギタースタンドのギターに接する部分がゴム製のものだと、塗装が溶けてきますので注意が必要です。
専用のカバーも売られてますが、タオルなどでも代用できますので、接するゴムの部分を巻いておくと良いです。
タカタカレビュー(感想)
タカタカは最近はハーキュレス(Heracules)の吊り下げタイプをチョイスしています。
少し大きいのが難点ですが、誤ってギターが転倒脱落しない安心感が主な理由です。
あとはシールドを差したままおけるというのもあります(以前はコンパクトな折り畳みタイプを使用)。
普段の保管は大事なのでギタースタンドも必需品と思います。
ギターストラップ
主に弾き語り演奏など、立ってギターを立って弾くときに使うもの。
また、椅子に座って演奏する場合も、演奏(ミスも含む、、)によってはギターから手が離れたりする場合もありますが、万が一のギターの落下も防げます。
以外にも座って弾く場合でもギターストラップを使用する人は多いです。
- ナイロン製
- 丈夫な布製
- 渋い本革性
などなど。
ほんとにたくさんのカラーや材質があります。
価格帯の幅も広く1,000円から20,000円位の幅です。
是非お気に入りのストラップを見つけてください。
タカタカレビュー(感想)
タカタカのストラップ選びは最近では最も地味なナイロンストラップをメインに使っています。
理由はなんといっても軽いということ
。本当は本革のストラップが好きなんですが、装着することによってギターが重く感じてしまい、手軽にギターを弾きたい自分にとっては、ナイロンが最適だということに気づきました。
お好みのもので構いませんが、一本は必要と思います。
ギターケース
ギターを持ち運んだり、保管するための収納ケース。
ギターケースは普段はあまり使うことがありませんが、いざ外に運ぼうとするときや、長期保管時は必需品です。
基本ギターに付属で、ギターの価格帯によってケースのタイプが変わります。
また、別途購入も可能なので好みのものに買い替える方もいます。
ハードケース
ハードケースは、なんといっても楽器を守るという役目をしっかり全うしてくれることです。
丈夫な作りで長期にわたる保管、ギターの運搬にも安心です。
セミハードケース
セミハードケースは、ハードケースとソフトケースの良い面の、丈夫さと軽さを融合した作りになっています。
いわばギターケースのハイブリッドです。
ソフトケース
ソフトケースは薄い生地で作られていて、ギターの保護という意味では心配です。
持ち運びの際はケースに入れていても気遣いは必要になります。
タカタカレビュー(感想)
タカタカの思うギターケースは、やっぱり一番はハードケースなのですが、難点は大きくて重い、、、それから行くとセミハードケースは軽いが、しっかりギターは守ってくれるということでとても魅力的です。背中に背負えるのも魅力です。
ソフトケースは注意が必要です。
ギターを入れたまま壁にててかけておくと結局はギター本体に重さがかかりネックが曲がってしまったこともありました。
使用状況に応じて運搬や保管に合わせてのチョイスが良いと思います。
ストリングワインダー
弦の交換時に新しい弦の巻き上げを楽にするための道具です。
ストリングワインダーを使え、ば使わない場合の半分以下の時間で弦交換ができます。
タカタカレビュー(感想)
なくてもいいと思っていましたが、一回使うとやっぱり便利でまた使ってしまいます。
ズバリ便利です。
ワインダーやペグの形状によっては回転時にギターに当たってしまい、思わずヘッドに傷が付いてしまった、ということもあったので、場合によってはウエスなどでガードしながらの使用が必要です。
あれば便利なもの
- ストラップロック(ストラップロック外れ防止)
- ポリッシャー類
ストラップロック(ストラップロック外れ防止)
ギターからストラップが外れないようにするためのアイテム。
ストラップを付けて立って練習・演奏していた場合、特にからだの動きがある場合など、ストラップの装着が緩いとストラップピンからストラップが外れてしまい、ギターを落下させてしまいそうになるということを防ぎます。
タカタカレビュー(感想)
タカタカも実際に使っています。
思っているよりもストラップの穴は使っていると段々と緩くなってしまうのでその場合はすぐ付けます。
弾いてる途中でポジションチェンジなどする時に、ストラップが外れてギターが落ちそうになった経験もありますが、これがあれば安心で、演奏に集中できます。
ポリッシャー類
ギターコンディションを保つためのメンテナンス用品。
ポリッシャー類もネックの乾燥を防ぐ、塗装を保つ、汚れを落とす、など必要に応じて使用がお勧めです。
- ネックの保護保湿はレモンオイルなど
- ボディのケアはギターポリッシュなど
- 弦の保護にはフィンガーイーズなど
それぞれ、適量を守り、使いすぎは避けましょう。
ラッカー塗装のギターには、ポリッシュは対応のものを選びましょう。
その他フレットなど磨く金属磨き剤などお好み、必要に応じて揃えてみてください。
まとめ
以上今回はアコギ初心者に向けて、アコギ(アコースティックギター)を始めたら揃えておきたいギター用品の解説とともに、わたくしタカタカの経験レビュー(感想)も交えて記事にしました。
以下の項目に分けて アコギを始めたら揃えておきたいギター用品 について解説しました。
- アコギ演奏に絶対必要なもの
- 絶対必要とまではいかなくてもなくてはならないもの
- あれば便利なもの
それではまた
タカタカでした。