初めてアコギを買う時、どんなギターを買えば良いのか?
アコギを始めた時のこんな疑問に、アコギ歴40年のタカタカが、購入者の立場になってお答えします。
最近では超格安ギターから、何十万円もする高価なギターまで種類も沢山あり、どんなアコギを買えばいいのか迷ってしまいます。
中には新品のアコギでも、残念ながらちゃんと作られていないギターも多く存在するのも事実です。
楽器として、そのようなアコギを選ばない為にも、
今回は新品のアコースティックギターを初めて買う時に、どんなギターをどこで買えば良いのか?という最初の関門?をテーマに失敗しない為のアコギ選びについて記事にしています。
この記事の内容
- 基本的な作りがしっかりしてるギターアコギを選ぶ
- 格安初心者向けギターは初心者に向かない
- 初めてのアコギ購入は店舗がおすすめ
- お勧めはギターメーカー製初心者モデル
初めてのギターの選び方!アコギ初心者の失敗しないギター購入
ここでは弾き語りする為など、最もポピュラーな 新品アコースティックギター(フォークギター)の購入についてを前提に記事にしています。
- 「ちゃんと」使えるアコースティックギターを選ぶ
- 初めてのアコースティックギターの購入方法は
「ちゃんと」使えるアコースティックギターを選ぶ
初心者にとって、のアコギの選び方。
ちゃんと使えるアコギを買わないとせっかく練習しても上達には遠回りになってしまいう、そして挫折の原因にも…
そうならない為のアコギの選び方についてを、詳しく解説します。
- 「ちゃんと」使えるアコースティックギターとは?
- 初心者向けギターは本当に初心者向け??
- メーカー製ギターは安心
「ちゃんと」使えるアコースティックギターとは?
アコギは極端に言うと、弦を押さえる(コードを覚える)ことさえ出来れば、気軽に演奏を楽しめる楽器です。
ということは!
弦を押さえやすい
など、基本的な部分の作りがしっかりしてるギターを選べば問題解決です。
「ちゃんと」使えるアコースティックギターとは?
基本的な作りがしっかりしてるギター
- 音が「ちゃんと」出る
- コードを「ちゃんと」押さえられる
- チューニングが「ちゃんと」できる
単純なことですが大事です。
ここからは詳しく解説します。
パッと見た感じでは、アコギは木の箱に鉄の弦が張ってあるだけの単純な構造に見えますが、実は基本的な作りがちゃんと出来ていることで楽器として機能します。
アコギの構造は、大まかにボディ(抱える箱形状の部分)と、ネック(コードを抑えるために握る部分)で、
大事な部位は、
- ボディでは、ブリッジとサドル
- ネックでは、フレットとナット
- さらに、ヘッド部分のペグ(チューナー)
になります。
ここがちゃんと作られていないと、
- 音がちゃんと出ない
- 音痴になる(コードを押さえた時に音程が狂い、和音が不協和になる)
等の症状が出て、まともに演奏できない、ということになります。
ブリッジとサドル
弦の振動をボディに音を伝える部位です。
この部位は、ブリッジとサドルという二つのパーツで出来ています。
ここでは、サドルが適正な高さであるかどうかがポイントとなります。
サドルが高過ぎの場合は、弦を押さえた時に、
- コード(和音)の音程が狂いやすくなる
- 弦高が高く押さえずらくなる
- 弦の張力か強くなりコードが押さえずらくなる
です。
大体の新品ギターでは問題ないです。
格安初心者向けギターには高すぎるものもあり、削るなど調整が必要なものが多いです。
フレットとナット
フレットとナットは重要ですのでさらに個別に説明します。
フレット
フレットは、ネックの表面に打ち込まれている金属製の棒状の部位です。
音をちゃんと出すためには、すべてのフレットの高さが均一でなければなりません。
特定の場所だけ高さが違いうとそこで弦が触れてしまい、音がビビったり、音詰まりになってしまいます。
大半の新品ギターは問題ないですが、格安初心者ギ向けターにはちゃんと作られていないギターもあります。
この場合、フレットのすり合わせという作業が必要になりますので購入は控えましょう。
ナット
ナットは、ネックの一番端っこにある、弦を止めている溝のある部位を言います。
ナットの大事なところは溝の深さです。
この溝が浅いと
- ローポジションでの弦高が高くなる
- ローポジションでの張力が強くコードが押さえずらくなる
- ローポジションでの音程が狂う
です。
この溝が深すぎると
- 開放弦で弦がフレットにあたってしまい、音詰まりになってしまう
です。
なので適正な深さの調整が必要です。
ナットは新品時の場合、大抵少し高めになっていますが、普通楽器屋さんでは購入時の調整項目になっていますので、ネックの調整とともにちゃんと調整してもらえば大丈夫です。
調整してくれないお店での購入は検討しましょう。
一定の金額以上のギターはきちんと作ってあります。
一方、格安初心者向けギターのナットの高さは高く、調整が必要な場合が多いです。
ペグ(チューナー)
ペグ(チューナー)は、ネックのもっと先のヘッドについている、つまみを回して、弦を巻く部品のことです。
この部品を締めたり緩めたりで、ギターの弦の音程を調整します。
ちゃんと機能しないペグでは
- 一度調整してもすぐに音が狂ってしまう
- 細かい調整ができない
- スムーズに回転しない
等、演奏にかなり支障をきたしてしまうので、これも大事な部品です。
一定の金額以上のギターは、精度の安定したペグが使用されています。
格安初心者向けギターのペグはギターのコスト面から、チューニングが狂いやすい、チューニングが合わない、など精度が良くないものが使われているのが多いです。
と、このようにまずは基本的な作りが、しっかりしたギターを選ぶ事が重要な前提となります。
格安初心者向けのアコギは本当に初心者向け??
では、上記を踏まえて、 格安初心者向けアコギは本当に初心者向けなのか??
今までの経験から行くと、
いいえ、向いていません。
え、そうなの?
そう思うかもしれませんが、
ここまで「ちゃんと」使えるギターについて解説してきた上で、ネット通販などで見かける格安初心者向けギター(セット)は、初心者にはおすすめできない理由をあらためてまとめます。
- 価格が安いので部品の精度が悪い
- 各部位の調整はほとんどされてない
- モノによっては調整すらできない
- 耐久性がない
初めてアコギを買う場合は、何がちゃんとしたギターなのかもまだわかりませんが、
ギターをずっと弾いてきた人が格安初心者向けギター(セット)を弾くと、ほとんどの場合、弾きずらくてどこかを調整したり部品を変えたりしないとダメだなってなります。
ひどい場合は、ネック調整すらできない(ネック調整用のロッドが入っていない)、ペグが弱いプラスチックですぐ割れた、なんていうこともありました。
つまり、ギター経験者が直したり調整しないとちゃんと弾けるギターにはならない。
ということです。
なので格安初心者向けアコギ(セット)は、初心者にはおすすめできません。
現物が見れない、触れないネット通販は尚更お勧めできません。
価格では10,000円前後からでも買えるようですが、ここら辺の価格帯は本当に要注意です。
中には結構作りがいいと思うギターもありますが、ですが、それも最低品質が当たり前というイメージからすると意外に良かったというだけのことになります。
金額的にいくと、30,000円を超えると初心者向けでもだいぶ品質が良くなる感じですが…
初めてのアコースティックギターの購入方法は
では、上記を踏まえて、実際にギター購入について、何処で買えばいいのか、どれを選べばよいのか、のおすすめをご紹介します。
- 初めてのアコギは何処で買えばいいの?
- 初めてのアコギはどんなギターを選べばよいの?
初めてのアコギは何処で買えばいいの?
お勧めというよりは…出来れば
もちろん、楽器屋さんなどの店舗での購入です。
購入方法は通常、店舗で購入か、ネットで購入のどちらかですが、
しかしギターは本来、店舗で実際にたくさんのギターに触れて選んでの購入が前提です。
楽器屋さんで、音色もそうですが、抱えた感じ、弾きやすさなど実際に試すことが大事です。
初めてのアコギ購入では尚更です。
あえてネット購入の利用方法があるとすれば、既に店頭で試したことのあるギターをより安く探す、ということぐらいでしょうか、、、
ですが、初心者の頃はわからないことも多く、楽器店で購入すれば購入後も色々相談できますので、トータル的にはやはり店舗の購入が良いとなります。
初めてのアコギはどんなギターを選べばよいの?
基本的には楽器屋さんに置いてあるギターであれば、どれを買っても安心になると思うので、あとは好みになると思います。
メーカーで選んだり、ルックス(色や形)が好き、長く使えるギターが欲しい、等で選んだりが良いと思います。
メーカー製ギターは安心
安心面でのお勧めは、ギターメーカーが発売している初心者用モデルです。
ギターメーカーは、主には国内メーカーではヤマハ、タカミネ、モーリス、Kヤイリ、などです。
お手頃な価格帯からいけば、ヤマハやモーリスです。
初心者モデルから超高級ギターまで製造している老舗、たとえ低価格モデルといえど基本の作りはちゃんとしているので、なんといっても安心です。
例えば、ヤマハで見てみると価格帯はFSシリーズなど30,000円台から選べます。
定価ベースで60,000円くらいの、Lシリーズでトップ単板モデルも選べます。
100,000円くらいだとオール単板モデル、と選べる範囲は広いです。
またボディ形状も豊富です。
メインのジャンボタイプの他にも、小型ボディのフォークタイプ、エレアコタイプのAPX、CPX、小型ギターもあります。
格安ノーブランドギターに比べると、もちろん価格は高くなりますが品質は心配がいりません。
基本がちゃんとしたギターを知る!という意味でも、国内のギターメーカー製がお勧めです。
楽器屋さんオリジナルブランドも「 あり!」
メジャーなところで、最近の島村楽器さんのジェームスとか、黒沢楽器さんのスタッフォード等楽器店さんオリジナルブランドのアコギも、きちんと作られている印象なのでそれも選択肢として、あり、かと思います。
価格帯はその分、メーカー製ギターに近いような気がしますが、やはり安心感は大事と思います。
メーカー製のアコギと同じ仕様だった場合、少し安かったり、メーカー製のアコギと同じ価格の場合、仕様がワンランク上だったり、とお得感があります。
楽器店さんによっては、本当に低価格だけを売りにしてるアコギもあるので、それはできれば避けた方が良いです。
いずれにしても、実際に手に取って試してみることが大事です。
まとめ
色々調べてみると、初心者でも安心して使えるアコギを買うには、概ね予算は30,000円前後~という感じでした。
ネット通販では、とても安い価格でしかもセットでたくさん売られていますが、是非、店舗にて「ちゃんと買い」をして頂き、楽しく長続きできるアコギを見つけて欲しいです。
以上
初めてアコギを買う時、どんなギターをどこで買えば良いのか?
アコギ初心者の失敗しないギター購入について解説してみました。
この記事のまとめは、
- 基本的な作りがしっかりしてるギターを選ぶ
- 格安初心者向けギターは初心者に向かない
- 初めてのアコギ購入は店舗がおすすめ
- お勧めはギターメーカー製初心者モデル
です。
それではまた
タカタカでした。